Movable Type(MT)でコンテンツを効率的に作成しようとする際、必ずと言っていいほど直面するのが「定型文(テンプレート内容の挿入)」と「ブロックエディタ(MTBlockEditor)」のどちらを使うべきかという悩みです。
どちらも「入力を楽にする」という目的は同じですが、その仕組みと運用の手触りは全く異なります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理し、どちらがあなたのプロジェクトに最適かを解説します。
1. 「定型文」機能:決まった型を呼び出すスタンプ
定型文は、あらかじめ登録しておいたHTMLコードやテキストを、エディタ内に「ガチャン」と流し込む機能です。
メリット
- 導入が簡単:
特別なプラグイン設定なしで、管理画面からすぐに登録・利用できます。 - 自由度が高い:
HTMLを直接登録できるため、複雑なテーブル構造やコードもそのまま挿入可能です。 - 部分的な利用に最適:
記事の最後に入れる「お問い合わせはこちら」といった共通パーツに便利です。
デメリット
- 挿入後の修正が大変:
流し込んだ後は単なるHTMLになるため、後から全記事のデザインを一括変更することはできません。 - HTML知識が必要:
執筆者がコードを誤って消してしまうと、表示が崩れるリスクがあります。
2. 「ブロックエディタ」:積み木のように構成する現代的手法
MTBlockEditorを利用した手法で、テキストや画像などを「ブロック」単位で組み合わせて記事を作成します。
メリット
- 直感的な操作:
HTMLを意識せずドラッグ&ドロップ感覚で使えるため、非エンジニアに優しい設計です。 - デザインの統一:
管理者が「使えるブロック」を制限でき、執筆者によるデザインのバラつきを防げます。 - 仕様変更に強い:
カスタムブロックを使えば、テンプレート側の修正で過去記事も含め一括反映が可能です。
デメリット
- 初期設計のコスト:
独自のレイアウトを作るには、事前のカスタムブロック定義などの設定作業が必要です。 - 自由度の制限:
決められたブロック以外のことをしようとすると、かえって手間がかかる場合があります。
3. どちらを選ぶべき? 比較まとめ
| 比較項目 | 定型文 | ブロックエディタ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 挨拶、署名、バナーの挿入 | 記事全体の構成、レイアウト |
| 操作性 | コピペに近い感覚 | 積み木を積む感覚 |
| メンテナンス性 | 低い(記事ごとの修正が必要) | 高い(一括反映が可能) |
| 推奨ユーザー | HTMLがわかる少人数の運用 | 多人数、または長期運用のサイト |
結論:使い分けのガイドライン
- 「定型文」が向いているケース:
補助的なツール(記事末尾の署名など)として。 - 「ブロックエディタ」が向いているケース:
誰が書いても高品質を維持したい、構造化データを蓄積したい場合。
現在のMT運用では、「骨組みはブロックエディタ、特殊パーツだけを定型文」というハイブリッド形式が最も効率的です。
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